2009年9月26日土曜日

妄想(3)-1

◆レニエフ市 エンダーバンヴィッチ革命記念駅前 10月28日 11:40 p.m

瓦礫と化した首都レニエフ、その中心部を占拠するように建つエンダーバンヴィッチ革命記念駅。このヴァリニール共産主義の遺跡を攻め落とすべく、第12歩兵師団長、フェーリクス・グレシネヴィコフは即席の司令所で部下達の報告に耳を傾けていた。

「第2連隊は予定通り労働者団地を制圧し、第3連隊もトラクター工場付近で南部の第11騎兵師団と連絡。これで敵の残存拠点は市役所、物資供配センター、保安管理署、そしてエンダーバンヴィッチ革命記念駅の4つとなりました。」

大変結構。―丁寧に蓄えられた筆髭を神経質に整えつつ、言葉少なに答える。

労働者団地は戦意に乏しいアムリヤスク兵が半ば自棄になって立て篭もっただけにすぎず、トラクター工場にも第11師団のDST-11に立ち向かえる程の戦力は初めから存在しなかった。勝利して当たり前の戦闘に対して一々反応を起こす程この師団は若くなかった。

「・・して、戦車隊の増援はいつこちらに来る?」

第12師団第1連隊所属全兵士の最大の関心はそこにあった。ヴァリニール最大規模の列車駅として知られていたこの駅一帯は、ヤード兵によって幾多の火点が形成され、また駅内部から発射される迫撃砲の照準が定められていた。ジリジリと包囲環は狭められているが、敵の抵抗は弱まるどころか激化していく。6度の負傷を経験したこの勇敢な指揮官は不本意ながら司令部に戦車の支援を要請したのだ。

・・それが3日前の事。司令部からの返事は良くないものばかり。連中はこの駅を落とすつもりが無いのだろうか。

「大通りの対戦車地雷を処理しきるまでこちらには移動できないと言っております」

予想通りの答え。明日も要塞化された建物を支援無しに1つずつ潰す事になると思うと、さすがに気が滅入る。

「第2大隊では負傷者が4割を超えているらしい。装甲戦力の支援無しにこれ以上の攻撃は無理だ。」

「せめて装甲車でもあれば・・・」

狙撃を懸念して電気が落とされた事務所の一角は血の気の引いた静寂に包まれた。―明日は幾ら死ぬか―既に兵士達の意識は麻痺を始めている。

ふと外を見ると、先ほどまで止んでいた雪がまた降り始めていた。

ヴァリニールの冬は長い。幼い頃、降り積もる雪への恨めしさを綴った童歌をよく歌ったものだ。

月明かりで廃墟と化した街は青白く輝いていた。砲煙で黒ずむ瓦礫の山は、まるでセイルナシアの古代遺跡を絵画にしたかの如く幻想的に見える。 窓際に出て外を見渡したくなる衝動をぐっと抑える。ヤード軍の狙撃兵も照準眼鏡越しに雪見をしている事だろう。

「師団長、発言の許可を願います」

おおよそ兵士には似つかわしくない高い声が静寂を破る。声の主は大学を出たての若い少尉だった。

二流大学で工学を学び、建築技師として党の歯車になる運命を歩みつつあった彼は、レムストポリ革命の後、自由と祖国愛に燃え自由共和国軍に参加したらしい。フレームの曲がった眼鏡と白樺のように痩せ細った体は精鋭師団の兵士としては頼りない。

「発言を許可する。どうした少尉」

「はっ・・ただ今この事務所を捜索したところ、ここ一帯の下水道の配管図を入手しました。レニエフ市の下水道は緊急時の避難経路として設計されており、人が十分に通れる広さが確保されています。これを使えば駅の真下にまで接近できるかと。」

「花の12師団がクソの通り道を進むってか?ご免だな」

「機関銃を避けて通れるならばクソまみれでもかまわん。少尉、地図を見せたまえ。」

携行ライトを持ち寄り注意深く地図を照らす。日付は20年前。黄色く日焼けをした紙は所々インクが薄れている。

「このマンホールから進入し、駅に向けて北へ直進・・・。この連結点で右折し、ここで地上へ上がれば車庫に潜り込めるはずです」

「敵の罠ではないのか。爆薬が仕掛けられてでもしたら・・・」

「構造上その心配は無いはずです。この下水網は駅の下を密に走っているため、爆破でもさせたらそれこそ駅が地下に呑まれるでしょうね」

沈黙する幹部達。どうやら作戦は決ったようだ。

「よし・・、少尉の案を使おう。第1中隊を第一陣に突入。車庫を制圧し、駅内部の敵を殲滅する。西部の第3大隊もこれに呼応し駅前広場を制圧。浮き足立った東部の敵は第2大隊が殲滅。これでフィニッシュだ。・・ライドン隊は地上に残り陽動攻撃。適当に撃ち合って敵の注意を地上に集めろ。」

言うもなく準備を始める兵達。我が部下ながら、ヴァリニール最高の兵士達と考えている。

敵の罠かもしれない。しかし、彼には失敗と死のイメージは無かった。

2009年9月22日火曜日

ヴァリニール日報第5号

◆レムストポリ西部でテロ。逮捕者に旧レムストポリ共産党関係者。

今月19日、レムストポリ半島西部、ウーランジャで大規模工場を狙ったテロが発生した。

ウーランジャは「外国資本交流基本法」にて経済特別区に指定され、ウィルバー系・リルバーン系・安武系等の支社工場が多数立ち並ぶ「ヴァリニール自由経済の象徴」であったが、今回のテロにより工場地帯は壊滅。多くの負傷者と失業者を出した。被害総額はおよそ120億カルボーヴに上ると言われている。

公安当局の会見によると、逮捕者は52名。うち48名が旧レムストポリ共産党員であり、尚且つ半年以上前から行方をくらましていた人物である事が判明したとの事。

関係筋は「彼等の『革命的義挙』により多くの労働者が衣食に困るハメになった。それに今回の事件は多くの外資系企業のヴァリニール進出を阻む事になるだろう。我が国の経済成長はこれより先低迷期に入るはずだ」とコメントしている。

◆神州民国空軍、ヤードゴニエ軍事関連施設群を猛爆

昨日、神州民国総統府は航空部隊によるヤードゴニエ軍事関連施設群への空爆を発表した。

各国政府または共産主義政党による支持、批判が行われたが、我が国は正式なコメントを控えている。

フェドート・ドルゴラプテフ外務大臣は記者の質問に対し「戦争は回避する」と言葉少なめに語った。

2009年9月18日金曜日

ヴァリニール日報第4号

◆鉄鉱石の採掘体制・鉄鋼の生産体制が完成。産業省は他国への輸出を許可。

 ソロメンツェフ通商産業大臣は記者会見で、中央平原東部で確認されていた大規模な鉄鉱鉱床の採掘体制、並びに製鋼体制の構築が完了した事を発表した。

これに合わせ、産業省は国産鉄鋼の輸出を許可。「ヴァリニール鉄鋼機構」が発足した。

軍需目的で使用される事の多い鉄鋼の性質を考慮し、当面は友好国を中心に販売される事が予想されるが、政府の掲げる「段階的保護解除政策」に基づき今後の民営化が決定している。

◆クラトニア労働党、ヤードグラードを訪問。「人民戦線戦術」について議論

クラトニア労働党の代表団がヤードグラードを訪問、「人民戦線戦術の採択について」ディ連代表と意見を交わしたと、神州電視等複数の報道機関が報じた。

ブチェンコフ首相は昨日の定例会見で「正常な民主主義が機能していると思われるクラトニアにおいて、態々自らを危地に投じようとしている同党を支持する人間はまさかいないでしょう、我々が意見を表する程の事ではないと考えております。」と発言すると共に、「同党は成熟した民主主義の下成り立つクラトニア共和国、ひいてはフェイルディラシア世界全体に悪影響を及ぼす政治団体であり、我々はフェイルディラシアの自由主義諸国に警鐘を強く鳴らしたい。」と同党への警戒感を見せた。

◆その他のヘッドライン・コンテンツ

・安武皇國との国交成立

・旅客機テロ事件の犠牲者追悼式典

・[コラム]人民戦線の意義を問う

・[対談]ヴァリニール民主主義のあるべき姿とは

2009年9月14日月曜日

妄想(2)


アリーナ・ボヤリンツェフ
27歳。大尉。共和国武装偵察隊(V.A.S)所属。
テロ事件で両親を失い、父の友人であったグレシネヴィコフ少佐(当時)に養子として引き取られる。
その後は軍人としての道を歩み、矢連邦国家保安人民委員部の特殊部隊に配備されるが、レムストポリ革命の鎮圧作戦への従軍後に自由政府に参加。V.A.Sの前身である特殊任務連隊の一員として介入戦争を戦い抜く。
現在はV.A.S第8強襲チーム指揮官。

怜悧で素っ気無い。結婚なにそれおいしいの思考。


もしかしたらどこかで出てくるかもしれない人。

2009年9月13日日曜日

ヴァリニール共和国の軍事~突撃銃・汎用車両~

・VAB-68E

共産圏を中心とした世界中の国軍・紛争地帯で使用されるAB-68を国内仕様に改良した、ヴァリニール地上軍制式採用突撃銃。

激しいマズルジャンプの原因となっていた曲銃床を廃止し折りたたみ式のストックを採用する他、グロースニク・レイル・システム(G.R.S)を搭載し、各種光学照準機・バイポッド・Rv-193グレネードランチャー等を装備可能となった。オリジナルの信頼性は若干損なわれてしまったが、自由主義諸国の小銃にも劣らない精度、拡張性を獲得することに成功した。




・VAMHC

AvtoKeNR社製の汎用四輪駆動車。ヴァンハックの愛称で知られる。

介入戦争において、寒冷地での信頼性の高いディルタニア連邦製小型四輪駆動車を駆使し勝利を掴んだヴァリニール自由政府であったが、安価ゆえに耐弾性や積載量に乏しく、軍上層部は戦中から新型汎用車両開発の必要性を痛感していた。

V.C.29年、AvtoKeNRが試作車を製造する事で決定。これが採用され、30年から本格的な生産を開始した。先代の高い耐久性を継承しつつ、装甲防御力、積載量を付与したため、車体重量は大幅に増加したが、6.3Lディーゼルエンジンの搭載により良好な走破性も維持している。重機関銃や自動擲弾発射器等、様々な火器をターレットリングに搭載可能であり、ガルトニク対戦車ミサイル搭載型であるVAMHC-tmcは有効なアウトレンジ対戦車戦力に乏しいヴァリニール地上軍の貴重な対戦車戦力として稼働している。

リルバーン帝国、神州民国、ルード・ヴァズニスク統一連合に少数が輸出され、民生仕様車はウィルバー合衆国、ミッテラント王国等、友好国を中心に良好なセールスを記録しているとのこと。

ざっき

以前使用していた雑記ブログがPCの故障で利用不可能になったため(パスとか忘れたw)、雑記・報道の場として再編成。


箱国に関係ない記事がついったーに流れるね、うん。


苦情がくるようなら分離しますので。








・ネットが繋がらないお


オヤジ殿の暴挙で0に帰った我がメインPC。


箱国に使おうと思ってたグルジア軍の画像とかフォトショのデータとかみんなパーですよ^^うぎぎ。


まぁそれはバックアップとってなかった俺の責任だから致し方無いとして・・・





はようネット使えるようにしようや(迫真


プロバイダの契約とかパスなんて知らないよ(棒読み





HoI2とかvicとか塗りとか早くしたいです。自分でなんとかできんかな・・・





そしてPS3もネットに繋がらず。おぃィ?


PS3の方は原因不明。以前にも一度似たような事があったから放置プレイ。デレるまで待つ方針でいく。


せっかく買ったCoD4ができないのには少しショボン。









・落書き




旗を持つ名も無い女。旗が見えない時点で構図的に死んでます。

周囲に触発されて描き始めた落書き。まだまだ課題は山積み。


趣味というには稚拙すぎる。あひぃ

シワのつけ方とかわかんね。某先生本とか買って本格的に修練しようかなぁ・・・

妄想(1)

◆中央平原 10月9日 10:20 p.m

『目標ハイダルまでおよそ・・・km。作戦中の・・・隊は主要幹線道路沿いの敵・・・を撃滅しつつ・・・』
耳障りなノイズが走り、声は消える。この戦車に搭載されたヤード製の仰々しい無線機はすぐに癇癪を起こす。
「くそっ、このポンコツが!」
短気な無線手が悪態を付きつつ、頑として言う事を聞かない無線機をボンボン叩く。道具は使い手に似るというが、この男を見ているとそういう事もあるのだろうという気分にさせられる。
普段は何時もの事と笑うクルー達も、今日ばかりは無線手と同じ事を心の隅で思っていた。
5年前に始まったこの戦争の緒戦で、自由政府は国土の4割を喪失していた。
赤軍の圧倒的な波状攻撃。徹底的に粉砕され、首都レニエフを失い、リルバーン帝国兵と共に方々を逃げ回った我々が、レムストポリという小さな街での戦闘を契機に優勢に転じた。
われ等が第1コサック軍司令官の名を冠した大攻勢。反共諸国からかき集められた装備・補給物資、自由政府の有する兵力の4割を投入するこの戦いが、勝利で終わるにしろ、惨めな敗北で終わるにしろ、多大な流血を伴うのは高校も出てないウチの装填手でも理解できた。悪運だけは強い3人だが、無線機の故障も不吉に感じるのは致し方ないだろう。

10日の進撃が可能な量の燃料、弾薬。そして多くの随伴歩兵を乗せた『ポードヴィク』DST-11戦車の一団は収穫期をとっくに過ぎた麦畑の中をノロノロと行進する。
ディルタニア有数の穀倉地帯として名高く、例年豊かな恵みをこの貧国に与えてきたこの平地は、無限軌道、砲爆撃で黒土を地表にさらけ出していた。無限軌道が黒ずみ始めた麦を飲み込むのを見るうち、父が廃棄麦を処理する姿を思い出した。革命国民学校の生徒だった時よく見た空は、友軍の見境の無い準備砲撃、近接航空支援で黒煙が立ち込めている。

明らかな加重にDST-11の1050馬力ガスタービンエンジンが低く唸る。この鈍重な猛獣は人に跨がれるのが酷く嫌いらしい。
「レーリオ2より車上の随伴歩兵。北北東の状況を説明されたし。」
車長が車外の「積載物」との会話を試みる。が、ジリジリとノイズが流れるのみ。
やむを得ず車長がハッチに手を伸ばした時、悲鳴のような独特の甲高い轟音が聞こえる。
咄嗟に体をかがめるのと同時、車体の上面に何かが激しく叩きつけられた。トマトを潰したような不快な肉感を持つ音が車内に響き渡る。猛烈な砲爆撃を辛うじて逃れた自走式多弾頭ロケット発射機の一斉射だ。
―助かった。対人弾頭だった。
自分の四肢が繋がれあっている事を確認し、思わず安堵する。
「随伴歩兵、敵のロケット砲撃を確認。被害状況を報告せよ。」
受話器はノイズ音を響かせるだけであった。・・この無線機が癇癪を起こしていないとしても、答えは返ってこないだろう。
車体が積載から開放され、急激な加速。まるで足枷でも外されたかのように、ガスタービンエンジンが
40数tの質量を軽々と動かす。
車外の様子は考えたくも無かった。鉄の暴風雨の後降り始めた雨が、血も、臭いも流し去ってくれる事を心から願った。

2009年9月6日日曜日

ヴァリニール日報第3号

◆ウィルバー合衆国との友好条約を締結
今日、共和国外交部はウィルバー合衆国と友好条約を締結した事を発表した。
これにより外資企業向けの法整備、環境整備が加速すると思われるが、いわゆる「二つのヴァリニール問題」が諸外国の投資筋を勇み足にしていることは否定できない。
ブチェンコフ首相は「我々はこの問題を冷静に解消したいと考えている。我々とディルタニア連邦構成国は互いを国家と認めておらず、会話すら難しいというのが現状であるが、我々には愚かな選択肢しか残されていない訳ではない。」と記者に話した。
専門筋は、「現在の外交姿勢はヴァリニールの国情を顕著に表していると思う。やっと復興に目途が立った手前、ここでなんのアクションも起こさずディ連との戦争に踏み切るのはあまりにも稚拙すぎるだろう。だが、我々が二つのヴァリニール問題で2年前に勝ち取った独立を脅かされているのは確かであり、国民も最終的な解決を軍事力に求めるやも知れない。」とコメントしている。

◆リルバーン帝国、リルバーン共和国からの亡命者20数万人を保護
リルバーン帝国は今日、リルバーン共和国からの亡命者20数万人を保護した事を発表した。
リルバーン共和国は広大なディルタニア連邦軍の軍事用地を抱え、その経済的負担は一般民衆に皺寄せされている事が予想される。
共和国政府は帝国に対し、亡命者のための支援物資を提供したいと申し出たとの事。

◆神州民国との防共協定締結
今日、首都レニエフにて神州民国との防共協定が調印された。
これにより、我が国は神州民国を全神州における唯一の合法政府として、神州民国は我が国をヴァリニール地域における唯一の合法政府としてそれぞれ承認し、ディルタニア連邦との諸問題に協力してあたる事に同意がなされた。
現在神州人民共和国では軍閥による群雄割拠状態に陥り、国家としての機能を失いつつあるとの事。

◆その他のヘッドライン

・バーラシア共和国、反体制派を大量逮捕

・ファーレラントとの国交樹立

2009年9月5日土曜日

ヴァリニール日報第2号

◆ディルタニア連邦、ヴァリニール民主共和国の発足を表明。官房長官は武装組織として対応すると発言。
昨日、ディルタニア連邦は国際会議場にてヴァリニール民主共和国なる組織の発足を表明した。
これに際してゴルベンコ官房長官は緊急会見を開き、「我が国としてはディ連邦内部における対ヴァ正面戦闘部門、政治工作部門、非合法活動部門と認識している。どうにせよ、この組織は政治干渉を企図したものであるのは確実であり、今後は適切な手段で対応する」と発言した。

◆東部に戒厳令を発令。
今日午前10時、政府安全保障局は東部7州に対し戒厳令を発令、検問や特殊任務連隊による域内警戒の実施が決定された。
安全保障局長は「ヴァリニール民主共和国の発足への対応。治安維持の為必要な処置」と説明。専門家は「公安関係者はディ連の国内浸透と工作を恐れている。この情勢下では致し方ないだろうが、戒厳令の発令はいきすぎているのではないか」とコメントした。
現在東部7州では親族などを頼って中部や西部に避難する市民が現れつつあるが、「冷静に行動するよう」政府は呼びかけている。

◆ブチェンコフ首相、リルバーン帝都へ。

◆ウィルドスカヤ都市開発計画を発表。「時期に合わない」との声も

2009年9月3日木曜日

ヴァリニール日報創刊号

◆自由主義諸国との国交開設が始まる。対外関係の構築へ
外務省はウィルバー合衆国・ルージェノワール王国・リルバーン帝国・グレートレイリル及びヴィントランド合同王国・ミッテラント王国・ルード・ヴァズニスク統一連合との国交開設に同意がなされた事を発表した。
スヴォク外務次官は「我々は国際社会という舞台に昇ってまだ日が浅い。強固な関係を持つ国家に乏しい事は否定できないが、だからこそ我々は外交的なフリーハンドを有していると言えるのではないだろうか。」とコメントしている。



◆暗雲立ち込めるディルタニア情勢。リルバーン帝国、オルトワルド講和条約を破棄。神州民国との防共協定締結
介入戦争以来、表向きでは平穏を保っていたディルタニア情勢が現在悪化の一途を辿っている。
リルバーン帝国=リルバーン共和国間での軍事的緊張は高まる一方であり、また国土奪還を目指す神州民国・矢連邦から独立したルード・ヴァズニスク統一連合も防共協定を結ぶなど、ディルタニア一帯の情勢は悪化に歯止めがかからない状況だ。
共和国はリルバーン帝国・ルード・ヴァズニスク統一連合を独立国として承認しているが、これ以上ディルタニア情勢を刺激する事は得策とはいえないとし、今回の対立からは一歩引いているものの、北方統合任務群の増強を開始するなど、周辺の緊張に対応を始めている。



◆補助金の支給始まる。ネットインフラ整備の起爆剤となるか
先日最高議会を通過し成立した「ネットインフラ整備法」に基づき、本日から整備補助金の支給が始まった。
一般向け、法人向けに費用の4割に相当する額が支給され、ネットインフラの整備に期待がかかる。
現在国内でのインタネット普及率は32%に留まっており、これによって勇み足を続ける外資系企業を環境面でサポートしたいという思惑もあり、この計画の成功如何が今後の経済成長に影響を与える事が予想される。

2009年9月2日水曜日

ヴァリニール共和国の軍事

ヴァリニール共和国軍
地上軍(陸軍)、海軍、空軍の3軍からなる共和国の国防組織。
アムリヤスク介入戦争を戦い抜いた西ヴァリニール軍の部隊を中核とし、国土の保持に主眼を置く。
装備の陳腐化が著しく、早急な更新が要される。

・ヴァリニール地上軍
東西に2つの軍管区、北部に1つの統合任務群、そして首都とその近郊を守る中央即応集団から構成される。
機械化部隊が充実しているが、装備する兵器は「骨董」とさえ呼ばれる物もありその能力は現時点では非常に限定的。
軍団以上の規模の部隊には対空戦闘団が複数付与されるなど、防空を非常に重視。


・ヴァリニール空軍
3個の航空軍から構成。
介入戦争の戦訓として空軍を重視する動きもあり、多くの予算が投入されている。
装備は国内での制空戦闘、近接航空支援を想定し、重武装・高機動を重視。


・ヴァリニール海軍
2個艦隊、レムストポリ・エレーサの沿岸集団、海軍歩兵隊を擁する。典型的な沿岸海軍。
ヤードゴニエ製重巡洋艦を2隻保有。近代化を行い現在も艦隊旗艦として運用。