2009年10月13日火曜日

ヴァリニール日報第8号

◆スピリクス・北バーラジア間で旧安武皇国皇族移管問題

先日、スピリックス連邦は北バーラジアの軍事侵攻によって崩壊、併合された安武皇国の皇族、および重要人物を保護したと発表した。

北バーラジアはこれを否定、現在両者の間で問題が表層化しつつある。

共和国政府はこの問題に対してコメントを控えている。



◆フランツ・ローラント ファーレラント皇帝崩御

10日、ファーレラント帝国皇帝庁はフランツ・ローラント・カールハインツ・ヨーゼフ・フォン・ファーレラント大帝陛下の崩御を全世界に発表した。

追悼式典にはブチェンコフ首相が出席する。



◆国土開発局、南部地域の整備に着手

今日、共和国国土開発局は南部再開発の試案を提出し内務大臣の許可が得られた事を発表した。

これにより、Lost Artemisと介入戦争以降エレーサとその周辺のみに留まっていた南部復興が加速すると見られる。

ドルグシキン内務大臣は「南部は観光資源豊富な数少ない景勝地。環境を損なわず、かつ経済的な発展が望めるような配慮が必要だ」とコメントした。

これにより、未だ整備の進まない東部、北部コサック・プロヴィンスの住民による開発運動の激化が予想される。

◆ヴァリニール空軍、次期制空戦闘機策定の為のコンペティションを開始?

ヴァリニール空軍が次期制空戦闘機策定の為、国内外の航空機メーカーにコンペティションを行う連絡をした事が、関係者の話によって明らかになった。

これについて語ったのは某国航空機企業関係者で、「今の(VF-4)より空対空戦闘に優れ、汎用性が確保されている機体を採用するとお話がありました」と電話でコメント。

空軍本部は「そのような事実は無い」としているが、「戦闘機更新は急務」とも。

◆「市民権を我等に」 在留安武人の現実

今日、ソブロンニクの陸軍駐屯地で行われた入営宣誓式に、一人の安武人女性の姿があった。

真田美代子さん(22歳)は、数ヶ月前に安武系アパレルメーカー社員としてヴァリニールに来た『在留安武人』の一人だ。

ヴァリニール市場の開拓を本社から任せられ、数人の社員と共にヴァリニール中を走り回っていたが、その中で祖国崩壊の報を受けた。

国許との連絡も取れず、ビザの期限切れが迫っていた彼女の取った道は「ヴァリニール市民権の取得」だった。滞在期間の短さもあり市民権取得には困難が伴ったが、彼女は生活の為に軍人の道を選んだ。

「ビザの期限も迫っていて、資金も底が見えていました。ニュースで初音島の戦闘が報じられた時、同僚と途方に暮れていましたよ」

普段から努力家で知られていた彼女は期限ギリギリまで筆記試験の勉強と体力作りに励み、見事先日の入隊試験に合格。陸軍航空科、戦闘ヘリコプター乗組員としての軍歴が始まる。

「将来は置いてきた家族達をこちらに呼び、また一緒に暮らしたい」と答える彼女。果たして彼女は再び家族と会うことが出来るのか、それは各国の思惑にかかっている。

現在、『在留安武人』は全土におよそ3万1000人いるとされ、その半数以上が移民規定を満たしていない短期滞在者だ。

彼女のように軍入隊に活路を見出す者は多いが、兵員の精鋭化を進める軍部の門戸は非常に狭い。

政府は『在留安武人』の問題を解決するため、安武人の市民権取得条件を大幅に緩和する特別措置が検討しているが、野党の批判により施行の目処は立っていない。






◆その他のヘッドライン

・活発化する鉄鋼貿易

・市民による平和集会に警官隊出動

・レムストポリ軍港再整備へ

・海軍予算の増額が決定

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